創業以来、「明日への健康に奉仕する」をテーマに、自動血圧計の専業メーカーとして歩んでまいりました。自社開発による脈波・コロトコフ音記録計は、世界で初めて血圧測定中の動脈音を記録・描記し、医学界の注目を集めました。大阪大学第一内科をはじめとして数々の研究機関によってコロトコフ音の解析が行われ学会発表されました。
経営の柱として、血圧管理システムの構築、在宅医療支援システムの開発、国際化の三つのテーマを推進しています。
血圧計メーカーの立場からは、健康管理の一環としての血圧管理システムをソフト・ハードの両面から充実させていく考えです。
人口の高齢化に伴う国民医療費の増大は国家財政をも圧迫し、国民への負担増も免れません。「終末医療は在宅で迎えたい」という患者の要求等、在宅医療に対する社会的ニーズは飛躍的に高まっています。在宅医療について、患者の安全性を確保するためのバイタルサインのモニター、医療機関とのコミュニケーションネットワークなど在宅医療の支援システムの開発を手掛け、実を稔らせつつあります。
また、規制緩和、インターネットの普及等により、確実に国家間のボーダレス化が進みつつあります。
当社においても海外戦略は避けて通れない道です。これからの海外戦略は、単にコストの低減という目的だけでなく、国際分業という観点から、生産拠点、開発拠点の海外展開を積極的に推進していく所存です。既にOEM等による海外進出は実施していますが、リスク管理を徹底し、より充実した海外戦略を構築していく所存です。
当社に対する皆様方のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。
代表取締役 前田 竜雄